日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【認知症にせん妄を合併、どう介入すべきか】離床最新エビデンス

もともと認知症がある患者さんが、せん妄を起こすと、アセスメントや介入に難渋することがあると思います。そんな、認知症とせん妄を合併したケースに対する介入について興味深い報告が届きました。

この研究では、せん妄と認知症を併発した患者さんへの介入効果を検討した先行研究について、文献レビューを行って調査しています。その結果、最もよく行われている介入は離床で、そのほかにベッド上サイクリング、抵抗運動や、光・身体触覚刺激、認知トレーニングなどがありました。これらの介入は、せん妄の減少のほか、合併症の減少、退院期間の短縮などの効果を認めると報告しています。せん妄と認知症を併発した患者さんに対しても、離床に加えて、認知課題やADL練習など積極的な関わりが有効だと感じる研究です。

下記の原点では、せん妄と認知症を併発した患者さんへの様々な介入とその具体的な内容をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Christian Pozzi et al. Innovative Non-Pharmacological Management of Delirium in Persons with Dementia. Geriatrics (Basel). 2023 Feb 22;8(2):28.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10037565/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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