日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【警戒すべき2つのこと】股関節術後離床に関する最新エビデンス

股関節術後も安全を確認しつつ、早期から離床を行うことが重要ですが、離床に影響を与える要因を把握することは重要です。

股関節術後の離床に影響を与える因子を調査した、興味深い報告がイタリアから届きました。この研究では、大腿骨頸部骨折患者さん738名の、術後離床に与える要因を分析しています。その結果、術前からの貧血と術後の感染症は、退院時のADL低下に影響するということです。術前から貧血傾向の患者さんは、離床前のヘモグロビン値をチェックすること重要で、貧血を考慮した離床プログラムを実施すべきだと感じる研究です。

下記原典では、対象者の術式や詳細な離床プログラムをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Oriana Amata et al. Maximizing rehabilitation outcomes in geriatric hip fracture patients: the impact of surgical variables. Acta Biomed. 2023 Apr 24;94(2):e2023046.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10210550/

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