日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【効果は何年あるのか】離床と長期アウトカム関する最新エビデンス

急性期の患者さんは、退院後にも運動機能、認知機能、精神機能の障害に、苦しんでいることが知られています。そんな退院後3年の患者さんの状態と離床の関係性について、興味深い報告が届きました。

この研究では、急性期の患者さん6,679名を対象に、入院後3日以内の離床が、3年後の予後に影響するか調査しています。その結果、入院後3日以内に離床を開始した患者さんは、退院後3年間の通院回数が減少し、入院期間が短縮することが分かりました。急性期の離床が、3年間という長い期間効果が持続する可能性があるという結果は驚きで、長期的な回復も見据えて、早くから介入することの重要性を感じる研究です。

下記原典では、離床が認知機能や精神機能にどう影響しているかも考察されており、参考になります。是非、ご覧ください。

Murooka Yukie et al.Long-Term Prognosis Following Early Rehabilitation in the ICU: A Retrospective Cohort Study.Critical Care Medicine ():10.1097/CCM.0000000000005862, March 29, 2023.
https://journals.lww.com/ccmjournal/fulltext/9900/long_term_prognosis_following_early_rehabilitation.124.aspx

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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