日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【看護による集中アプローチの効果】心筋梗塞に関する離床エビデンス

心筋梗塞の患者さんは、食事や喫煙、運動習慣がない人が多く、
心筋梗塞後の治療後もこのような生活習慣が再発のリスクとなります。

この生活習慣の改善について、
看護師の介入による効果を調査した興味深い報告がスペインから届きました。

この研究では、心筋梗塞後によって入院した患者さんに対して、
プライマリー看護師によって、食事や禁煙、運動指導など、NOCというプロトコルに沿った集中的アプローチを、1年から1年半かけて行った効果を調査しています。

その結果、集中アプローチを受けて完了した患者さんは、食事や離床を含む身体活動など自己管理に関するアドヒアランス(遵守率)向上を有意に認めたということです。

生活習慣の改善について指導をしても、患者さんのアドヒアランスが向上しないこともありますが、プロトコルを決めてしっかり行うことで、活動性が改善する可能性があると感じる研究です。

下記原典では、NOCプロトコルの詳細をみることができ、参考になります。

是非、ご覧ください。

Ángel Lizcano-Álvarez et al. Intensive nurse-led follow-up in primary care to improve self-management and compliance behaviour after myocardial infarction. Nurs Open
. 2023 Apr 21.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/nop2.1758

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