日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【睡眠状況のチェックが重要!】ファシリテーターお勧めのエビデンス

離床ファシリテーター研究グループより、臨床で活かせるお勧めのエビデンスを紹介します。


COVID-19の患者さんでは、重症患者さんと同じように、長期期間にわたって後遺症の影響があるといわれていますが、具体的にどんな影響があるのでしょうか。

COVID-19罹患後の睡眠状況について、興味深い報告がありました。この研究では、COVID-19に感染した患者さんの睡眠や精神状態を調査しています。その結果、COVID-19に感染した後、睡眠状況が悪化した人は50.6%もいて、睡眠状況の悪化は、うつや不安と有意に関連していたということです。患者さんの回復のためには、睡眠状況や精神機能をアセスメントした上で、離床を促す必要があると感じる研究です。

下記原典では、睡眠状況や精神機能に関する具体的なデータをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Sara Nowakowski et al. Association between Sleep Quality and Mental Health among Patients at a Post-COVID-19 Recovery Clinic. Brain Sci. 2022 Apr 30;12(5):586.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9139253/

文:離床推進ファシリテーター研究グループ(五十音順)

植田 裕之(北九州八幡東病院)
太田 恵美子(東邦大学医療センター大橋病院)
大友 健司(道北勤医協一条通病院)
奥島 悠大(医療法人社団 井野口病院)
川井 貴彦(塙厚生病院)
川瀬 和大(履正社医療スポーツ専門学校)
川田 稔(倉敷紀念病院)
川辺 大介(札幌北楡病院)
木村 紫聖(道東の森総合病院)
勝又 麗奈(竹山病院)
篠宮 美幸(静岡済生会総合病院)
高岸 亮太(大阪府済生会茨木病院)
長尾 工(榊原記念病院)
實 結樹(リハビリセンター Reha fit)
吉田 竜一(湘南大磯病院)