日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【チェックすべき心拍数範囲】心房細動に関する最新エビデンス

心房細動は、心不全の発生リスクがありますが、どのような患者さんが心不全を起こしやすいのでしょうか。心房細動患者さんのホルター心電図のデータから心不全イベントを予測する、興味深い報告が届きました。

この研究では、心房細動の患者さん198名について、ホルター心電図での、24時間のうちの最大心拍数から最小心拍数を引いた心拍数範囲と心不全発生の関係を調査しています。その結果、心拍数範囲が大きいほど、心不全イベントの発生リスクが増加するということがわかったということです。心房細動の患者さんの離床時には、心拍数の変化に注意するべきと感じる研究です。

下記原典では、心拍数範囲の具体的な数値とリスクの関連をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Jun Oikawa et al. Variation in heart rate range by 24-h Holter monitoring predicts heart failure in patients with atrial fibrillation. ESC Heart Fail. 2022 Oct;9(5):3092-3100.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9715872/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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