日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【44.9%が改善を実感!】慢性疼痛に有用なアプローチとは

慢性疼痛に対する認知行動療法が有用といわれていますが、具体的にはどのくらい効果があるのでしょうか。

慢性腰痛に対して、認知行動療法の効果を調査した、興味深い報告が届きました。この研究では、慢性腰痛の患者さんに対して、腰痛による思考や感情と身体反応に関する教育、睡眠指導や、再発予防に関する指導などの4週間の認知行動療法を行った効果を調査しています。その結果、認知行動療法の介入後、44.9%の患者さんに疼痛改善効果がみられ、通常ケアより18%も高い結果だったということです。慢性疼痛に対しては、身体活動だけではなく、心理面や社会的アプローチもあわせて行う必要があると感じる研究です。

下記原典では、認知行動療法の具体的な介入内容をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Daniel C Cherkin et al. Effect of Mindfulness-Based Stress Reduction vs Cognitive Behavioral Therapy or Usual Care on Back Pain and Functional Limitations in Adults With Chronic Low Back Pain. JAMA. 2016 Mar;315(12):1240-9.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4914381/#R19

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[認知行動療法の基礎から実践法までを学びたい方は]
4月1日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
患者さんを慢性疼痛から救う!認知行動療法の基礎と実践~モヤッとした知識をクッキリさせるメソッド~
【講師】吉野 敦雄 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r146-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。