日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【症候性と無症候性の差はここ!】骨転移の画像に関する最新エビデンス

がんの脊椎転移は、患者さんのADL・QOLを低下させるだけではなく、病的骨折から神経麻痺や痛みを引き起こす可能性があります。

そんながんの脊椎転移の画像から、神経麻痺や痛みのリスクを予測する、興味深い報告が届きました。この研究は、脊椎転移患者さんのCT画像を分析して、転移の進展領域と、神経麻痺や痛み発生の関連について調査しています。その結果、椎弓根と脊柱管周辺の転移は、神経麻痺や痛み発生に有意に関連していて、数か月以内にこれらの症状を引き起こすリスクがあるということです。骨転移の患者さんでは、画像所見から神経症状の発生を予測し、離床のリスク管理につなげる必要があると感じる研究です。

下記原典では、骨転移のCT画像をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Masae Ando et al. Imaging features inferring symptom onset due to spinal metastasis progression. Ann Palliat Med. 2022 Jul;11(7):2247-2256.
https://apm.amegroups.com/article/view/91331/html#figure3

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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