日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【離床ポスターで活動がアップ!】心臓外科術後の離床最新エビデンス

本離床学会では、離床の重要性を患者さん自身が理解し、自ら起きることの大切さを訴え続けていますが、その活動のヒントになる報告がオランダから届きました。

この研究では、心臓外科術後の患者さんのベッドサイドに、大きな離床ポスターを掲示した効果を調査しています。ポスターには、術後の離床の進め方や有酸素運動や関節運動の行い方が、イラスト入りで掲載されていて「Moving is Improving !」と、術後の回復に離床が重要であることが分かりやすく示されています。その結果、ポスターをベッドサイドに貼る以外は通常のケアを行っただけにも関わらず、入院中の活動スケールが有意に増加したということです。患者さんが理解しやすいように、わかりやすく離床の必要性を伝えることが重要だと感じる研究です。

下記原典では、実際の離床ポスターの内容や掲示している様子をみることができ、参考になります(ポスターのサイズにビックリ!)。是非、ご覧ください。

Frank R Halfwerk et al. A mobilization poster stimulates early in-hospital rehabilitation after cardiac surgery. J Cardiothorac Surg. 2023 Mar 9;18(1):83.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9999498/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[心臓外科術後の離床の進め方について学びたい方は]

3月25日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
心臓血管外科術後の早期離床~急性期におけるケアと離床のポイント~
【講師】徳田 雅直 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r14-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。