日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【脳卒中後の肩痛につながる5つのリスク】離床最新エビデンス

脳卒中患者さんの肩痛はADLやQOLの低下につながるので、リスクを予測して早くから対策することが重要です。

そんな、脳卒中患者さんの肩痛のリスク予測について、興味深い報告が届きました。この研究では、脳卒中患者さんのうち肩痛を発症した113名を分析し、肩痛のリスク因子について調査しています。その結果、亜脱臼、麻痺の程度、手の浮腫、痙性、感覚障害の5つが、肩痛の発症に有意に関連していることがわかったというのです。脳卒中患者さんに5つの障害がみられる場合は、肩痛を警戒して、アセスメントや対策を行う必要があると感じる研究です。

下記原典では、5つのリスク因子をもとにした評価スケールと、肩痛発症のカットオフ値をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Jinfa Feng et al. Development and Validation of a Nomogram to Predict Hemiplegic Shoulder Pain in Patients With Stroke. Arch Rehabil Res Clin Transl. 2022 Jul 3;4(3):100213.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9482044/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[脳卒中患者さんの肩痛に対するアプローチを学びたい方は]
3月21日(火・祝) 14:00~16:30 ※2週間見逃し受講期間有り
その場凌ぎの介入にサヨナラ!肩関節に対する疾患別アプローチ 脳卒中の肩痛編
【講師】吉川 一彰 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/j22-2023#/

[痙性など筋緊張異常に対するアプローチを学びたい方は]
3月30日(木) 19:00~21:00 ※2週間見逃し受講期間有り
離床時の「困った」を即解決!「痛み」と「筋緊張異常」を実技で撃退する講座 臥床による「筋緊張異常」編
【講師】田中 亮太 先生 飯田 祥 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r154-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。