日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【3日以内と立位がポイント!?】人工呼吸器患者さんの離床に関する最新エビデンス

人工呼吸器装着患者さんに起こる筋萎縮に対して、離床は有効であると言われていますが、横隔膜の筋萎縮予防にも効果があるのでしょうか。

そんな、横隔膜の筋萎縮予防と離床について興味深い報告が届きました。この研究では、8日間以上人工呼吸器を装着している患者さんに対して、72時間以内に立位練習を行った効果を調査しています。その結果、72時間以内に立位練習を行うと、横隔膜の筋萎縮と機能障害を予防できたということです。人工呼吸器装着患者さんの離床は、呼吸器からの離脱を促すだけではなく、離脱後の呼吸機能改善に対しても大切だと感じる研究です。

下記原典では、立位練習の頻度や時間についても解説されており、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Xin-Yu Gan et al. Early passive orthostatic training prevents diaphragm atrophy and dysfunction in intensive care unit patients on mechanical ventilation. Heart Lung
. 2023 Jan 27;59:37-43.
https://www.heartandlung.org/article/S0147-9563(23)00011-0/fulltext

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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