日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【がん患者さんには離床だけではダメ!】がん関連疲労に関する最新エビデンス

がん患者さんでは、治療後も長期的に身体的・精神的に疲労感を訴えることがあり、これをがん関連疲労(Cancer-related fatigue :CRF)と呼びます。

そんな、CRFの改善と離床の関連について興味深い報告が届きました。この研究では、乳がん治療後の患者さんに、有酸素運動に加えて、心理療法や絵画療法、睡眠教育などのバンドルアプローチを行った効果を調査しています。その結果、有酸素運動単独よりもバンドルアプローチを加えたほうが、有意に疲労感や睡眠状態を改善していたということです。がん患者さんでは、離床や身体活動だけでなく、精神機能へのアプローチも重要だと感じる研究です。

下記原典では、バンドルアプローチの詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

M Kröz et al. Four-year follow-up on fatigue and sleep quality of a three-armed partly randomized controlled study in breast cancer survivors with cancer-related fatigue. Sci Rep. 2023 Feb 15;13(1):2705.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9931714/

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