日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【保存療法でも安心してはいけない!?】腱板損傷に関する最新エビデンス

腱板損傷は保存的に経過をみることがありますが、経過の中でどのくらい悪化する可能性があるのでしょうか。

そんな、腱板損傷の保存療法の予後について興味深い報告が届きました。この研究では、保存的に経過をみている腱板損傷の患者さんについて、1年・2年・5年後にどのくらい進行しているか、MRI画像で調査しています。その結果、腱板損傷の進行は、1年後で32%、2年後で37%、5年後では54%にみられたということです。腱板損傷の患者さんに対しては、保存療法だからリスクが低いと考えずに、早期からしっかりと動作指導を行うことが重要だと感じる研究です。

下記原典では、糖尿病や喫煙など意外な要因が、腱板損傷の発症や進行に関わる理由について解説されていて、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Noah J Quinlan et al. Conservatively Treated Symptomatic Rotator Cuff Tendinopathy May Progress to a Tear. Arthrosc Sports Med Rehabil. 2022 Jun 15;4(4):e1449-e1455.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9402454/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[腱板損傷の動作指導に必要な触診と解剖の知識について学びたい方は]
2月25日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
アプローチの効果が“ガラリ”と変わる!整形領域の触診・解剖講座~構造を立体的に捉えて触る一撃必“察”の技~上肢編
【講師】町田 志樹 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r140-2023#/

[腱板損傷に対するアプローチを学びたい方は]

2月26日(日) 14:00~16:30 ※2週間見逃し受講期間有り
その場凌ぎの介入にサヨナラ!肩関節に対する疾患別アプローチ 腱板断裂編
【講師】吉川 一彰 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/j21-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。