
肩関節周囲炎はアプローチしてもなかなか改善が得られないことがあります。
そんな肩関節周囲炎の治療について、興味深い報告が届きました。この研究では、難治性の肩関節周囲炎の患者さん35例に対して、関節鏡下手術で、上腕二頭筋長頭腱と上腕横靭帯に対するアプローチの効果を調査しています。その結果、上腕二頭筋長頭腱と上腕横靭帯に対する癒着を改善するアプローチは、術後の可動域改善と痛みの軽減に有効だったということです。徒手的なアプローチで改善が難しい事例では、外科的な介入が有効なケースがあることも知っておくべきと感じる研究です。
下記原典では、癒着に対する詳細な治療と、可動域変化の詳細なデータをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Chih-Hao Chiu et al. Arthroscopic Pan-Capsular and Transverse Humeral Ligament Release with Biceps Tenodesis for Patients with Refractory Frozen Shoulder. Medicina (Kaunas)
. 2022 Nov 23;58(12):1712.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9781116/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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その場凌ぎの介入にサヨナラ!肩関節に対する疾患別アプローチ 肩関節周囲炎編
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