
心房細動による心内血栓を予防するため、最近では左心耳閉鎖術が行われることがありますが、左心耳閉鎖術の離床・リハビリの効果は十分わかっていないのが現状です。
そんな左心耳閉鎖術の離床・リハビリについて、興味深い報告が届きました。この研究では、左心耳閉鎖術に離床・リハビリを受けた患者さんの効果を調査しています。その結果、左心耳閉鎖術の離床・リハビリは、通常ケアのグループと比べて、運動機能や左室駆出率を有意に改善したのに加えて、左心耳閉鎖術のデバイスの内皮化(デバイスが身体になじむ)を促進したということです。左心耳閉鎖術後の患者さんに対して、機能回復や術後の経過を改善するために、リスク管理をしながら離床を促すことが必要だと感じる研究です。
下記原典では、具体的に離床がどのように効果があるのか、詳しいデータをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Yucheng Wu et al. Cardiac Rehabilitation in Atrial Fibrillation Patients With Left Atrial Appendage Occlusion. J Cardiopulm Rehabil Prev. 2022 Jul 1;42(4):266-271.
https://journals.lww.com/jcrjournal/Abstract/2022/07000/Cardiac_Rehabilitation_in_Atrial_Fibrillation.7.aspx
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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