日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【知っていますか?EFに代わる指標GLS】離床最新エビデンス

左室や右室の機能をみる指標として、駆出率(EF)は有名ですが、そんなEFに代わる指標として、GLS(Global Longitudinal Strain)が採用されることがあります。

GLSは心筋の縦方向の収縮機能をみる指標で、そのGLSについて興味深い報告が届きました。この研究では、心筋梗塞後の右室機能の回復について調査しています。心エコーによる右室機能の指標である、右室駆出率(RVEF)、三尖弁輪収縮期移動距離(TAPSE)、RV-GLSいずれも心筋梗塞後に改善がみられますが、RV-GLSが4か月後の機能状態を最も予測するのに有用だということです。心エコーをみるときには、EF以外の指標にも着目すべきだと感じる研究です。

下記原典では、心エコー指標の具体的な回復前後の数値変化をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Anna van Veelen et al. Recovery of right ventricular function and strain in patients with ST-segment elevation myocardial infarction and concurrent chronic total occlusion. Int J Cardiovasc Imaging. 2022 Mar;38(3):631-641.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8926979/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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