日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【完全側臥位嚥下法はどこに効くのか】側臥位が高齢者を救う

完全側臥位での嚥下アプローチが良いって聞くけれど、「一体何か良いの?」と疑問に感じたことはありませんか?

そんな完全側臥位法について、日本から興味深い報告がありました。この研究では従来の嚥下アプローチと比べて、完全側臥位法が有効かどうか調査しています。

その結果、完全側臥位法は高齢者の死亡率を約25%減少し、絶食期間も半分近くに短縮する効果が認められたということです。絶食期間をなるべく短くして、早期から嚥下アプローチを行うことで、嚥下機能の廃用を防ぎ、栄養状態が改善し、離床も進めやすくなると感じる研究です。

下記原典では、完全側臥位法での介入プロトコルやポジショニングの方法を、イラスト付きで見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Hiroshi Kudo et al. The Complete Lateral Position Method Reduced the Mortality Rate among Elderly Patients with Severe Dysphagia. Intern Med. 2022;61(22):3335-3341.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9751721/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[完全側臥位嚥下法の基礎と実践を学びたい方は]

1月22日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
誤嚥性肺炎をゼロにする! 完全側臥位嚥下法の理論と実践
【講師】福村 直毅 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r44-2023#/

[画像からみた肺炎の重症度と離床判断について学びたい方は]
1月14日(土) 10:00~12:00 ※2週間見逃し受講期間有り
画像から読み解く重症度と離床可否の判断
~「肺炎・無気肺」の重症度と離床可否の判断~
【講師】原田 博雅 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r129-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。