日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【気管支拡張像と胸膜下に斑状の硬化像が見えたら注意!】肺炎の最新エビデンス

肺炎の患者さんでも、リスク管理をしてなるべく離床を促すことは重要ですが、重症化する患者さんは離床の判断に注意が必要です。

肺炎の重症化と関連する画像所見について、興味深い報告が届きました。この研究では、肺炎から重症呼吸不全(ARDS)に進行した症例の、CT画像や肺組織の染色検査によって、重症化の特徴を調査しています。その結果、重症化した患者さんの肺を染色すると線維化が確認され、線維化している部位のCT画像では、気管支拡張像と胸膜化に斑状の硬化像が共通して見られたということです。肺炎患者さんのCT画像を見る時に、気管支拡張像と胸膜化に斑状の硬化像が見られた場合は、重症化を予測して離床のタイミングを慎重に検討すべきと感じる研究です。

下記原典では、実際のCT所見を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

István Vadász et al. Severe organising pneumonia following COVID-19. Thorax
. 2021 Feb;76(2):201-204.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7661377/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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