日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【デュアルタスクで転倒予防ができる!?】高齢者のバランスに対するアプローチ

高齢者の骨折は転倒を原因として起こることが多いため、転倒予防アプローチは予防や再発予防に重要です。高齢者のバランスを改善して、転倒を予防するためのアプローチについて、興味深い報告が届きました。

この研究では、健常高齢者に対して、立位バランスの課題中に、連続引き算をする計算課題も行う二重課題(デュアルタスク)を行った効果を検討しています。その結果、デュアルタスクは立位バランス単独課題に比べて、高齢者のバランス機能を有意に改善する可能性があるということです。整形外科疾患の患者さんでは、関節可動域や筋力の改善に意識が向きがちですが、認知機能やバランス機能にもアプローチすべきと感じる研究です。

下記原典では、デュアルタスクの具体的な方法を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Melike Kahya et al. Brain activity during dual-task standing in older adults. J Neuroeng Rehabil
. 2022 Nov 11;19(1):123.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9652829/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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