日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【一見の価値あり!】離床クロック導入による効果

なるべく離床を進めたいと思っても、スタッフによって認識にバラつきがあるために、介入にも差が出てしまうと悩むことはありませんか?そんな離床の認識や介入の差を埋める、ユニークな取り組みに関する報告が届きました。

この研究では、「離床クロック」という時計型に離床レベルを表示して、達成目標の針と、現在の離床レベルの針を回すことができるようにして、目標と達成レベルが視覚的に見てわかるツールを導入して、その効果を調査しました。その結果、離床クロック導入前と比べて、スタッフの離床プロトコルの遵守率が上がり、患者さんの歩行獲得率の上昇、再入院率の減少効果を認めたということです。勉強会やカンファレンスなどで離床の重要性を呼び掛けることも重要ですが、視覚的に離床の達成状況を共有することも有用だと感じる研究です。

下記原典では、実際の離床クロックをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Patricia Nery de Souza. Effectiveness of a quality improvement strategy with implementation of a specific visual tool to promote ICU early mobilization. Sci Rep
. 2022 Oct 13;12(1):17206.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9562414/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[重症患者さんのアセスメントと離床について学びたい方は]
11月27日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
目でミルわかる!ICU・超急性期の呼吸・循環アプローチ
~根拠にもとづく重症患者のミカタ☆ケアのしかた~
【講師】河合 佑亮 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r41-2022#/

[リスク管理と多職種連携を意識した離床の進め方を学びたい方は]
11月30日(水) 19:00~21:00 ※2週間見逃し受講期間有り
リハビリテーション医療における臨床リスク管理
臨床に即したリハビリテーションの進め方 ~リスク管理+多職種連携~
【講師】曷川 元 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/n10-2022#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。