日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【歯車が回る!】心疾患患者さんに対する離床はどこに効くのか

当会のシンボルマーク、ワッサーマンの歯車に欠かせない、ミトコンドリアに関してまたまた興味深い報告があったのでシェアします。

この研究では、心疾患患者さんに対する離床や運動が、ミトコンドリア機能に与える影響を調査しています。その結果、有酸素運動はミトコンドリアの酸化的リン酸化機能である、エネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)を合成する機能を、高める効果があるということです。心疾患の患者さんでも、細胞レベルでの改善が認められることで、介入の有用性をさらに感じることのできる研究です。

下記原典では、心疾患患者さんに対する有酸素運動の実際の介入例をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Ai Yin Lim et al. The Effects of Exercise Training on Mitochondrial Function in Cardiovascular Diseases. Int J Mol Sci. 2022 Oct 19;23(20):12559.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9603958/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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