術後の離床は有効ですが、患者さんやその家族にとっては不安も大きい介入です。心臓外科術後の離床について、患者さんと家族の想いを調査した興味深い報告が届きました。
この研究では、心臓外科手術を受けた約100名の患者さんと家族に、術後の離床についてどのように感じているのか調査を行っています。その結果、約8割の患者さんは術後の離床は回復に必要と感じている一方で、半数近くの患者さんは、術後すぐの離床は危険だと感じていることがわかりました。患者さんの不安や想いを知り、術前指導や離床に関する教育をしっかりと行い、不安をできるだけ解消することが必要だと感じる研究です。
下記原典では、家族の意見や、患者さんが家族がケアに入ることにどう感じているのか、本音もみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。
Caroline Najjar et al. Patient and Family Perspectives on Early Mobilization in Acute Cardiac Care. CJC Open. 2021 Nov 1;4(2):230-236.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8843890/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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