日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【安全性と効果のバランス】t-PA後の早期離床は有効!?

血栓溶解療法(t-PA)後の早期離床は、t-PA投与後24時間経過後に開始するのが一般的で、投与後24時間以内に離床する効果や安全性はわかっていません。

そんな、t-PA投与後24時間以内の早期離床に関する報告が届きました。この研究では、t-PA投与後24時間以内の早期離床を実施し、効果と安全性を調査しています。その結果、t-PA投与後24時間以内の早期離床は安全に実施可能ですが、機能予後や合併症リスク、在院期間などは24時間後の離床と変わらなかったということです。早期離床は重要な介入ですが、早く実施する負担やメリットを見極めて行う必要があると感じる研究です。

下記原典では、t-PA投与後の詳細な離床プロトコルをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Jorge Motta Anjos et al. Efficacy and safety of very early mobilization after thrombolysis in acute ischemic stroke. J Neurol. 2022 Oct 11;1-8.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9552146/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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