日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【何にいいの?】慢性腎臓病患者さんに対する離床・運動の効果

慢性腎臓病の患者さんにも離床や運動が良いらしい!と聞いたけれど、「一体何に効果があるの?」と疑問に感じたことはないでしょうか。

そんな疑問を解消する、慢性腎臓病患者さんに対する離床・運動に関する報告が届きました。Villanegoらは、慢性腎臓病患者さんに対する運動介入に関する21の研究を分析し、介入内容や効果について調査しています。その結果、慢性腎臓病患者さんに対するBorgスケール 11(楽である)程度の低負荷の運動は、持久力とQOLを向上し、血圧の値を安定化させる効果があるということです。以前はハイリスクといわれた慢性腎臓病患者さんに対する離床や運動ですが、負荷や頻度に注意して介入することで、患者さんの機能改善につながると感じる研究です。

下記原典では、詳細な運動頻度や安全性に関する分析結果をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Florentino Villanego et al. Impact of physical exercise in patients with chronic kidney disease. Nefrologia (Engl Ed). 2020 May-Jun;40(3):237-252.
https://tinyurl.com/2kd3udn8

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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