低栄養は、患者さんにとって多くのデメリットにつながる問題ですが、低栄養と入院中の転倒の関連を調べた、興味深い報告が届きました。この研究では、65歳以上の高齢患者さん6081名について、入院中の転倒率と入院時の低栄養有無について調査しています。
その結果、低栄養がある患者さんは、低栄養のない患者さんに比べて3倍以上転倒率が高いことがわかりました。入院時に低栄養の患者さんは、栄養サポートに加えて、
転倒リスクもしっかりと行う必要性を感じる研究です。
下記原典では、低栄養と転倒に関する詳細なデータを見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Yuria Ishida et al. Malnutrition at Admission Predicts In-Hospital Falls in Hospitalized Older Adults. Nutrients. 2020 Feb 20;12(2):541.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7071417/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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