日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【この3つに注意!】回復期病棟での肺炎発生リスク

誤嚥性肺炎は脳卒中後に注意すべき合併症のひとつですが、回復期病棟での誤嚥性肺炎発生リスクについて、興味深い報告が届きました。この研究では、回復期病棟に入院した高齢脳卒中患者さんのうち、誤嚥性肺炎を起こした患者さんの特徴から危険因子を調査しています。その結果、低栄養・経管栄養・男性の患者さんは誤嚥性肺炎のリスクが高いということです。誤嚥性肺炎の予防には、早期から経口や経腸栄養を目指すことと、難しい場合には低栄養に対してしっかりと対策を講じることが、大切だと感じる研究です。

下記原典では、栄養評価や肺炎の重症度別データをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Kensei Nakamura et al. Aspiration pneumonia in elderly stroke patients in a convalescent rehabilitation ward. Nihon Ronen Igakkai Zasshi. 2020;57(1):45-52.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/57/1/57_57.45/_pdf/-char/ja

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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