人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします！このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
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皆さまの施設では離床が進んでいますか？ 実際には施設の事情により、なかなか離床できないこともあるかもしれません。文化も宗教も全く異なる他の国では、離床の現状はどうなのでしょうか。
今回は、サウジアラビアの離床の現状についての論文をご紹介します。
サウジアラビア！？ サッカーや石油しか知りませんが、離床はどうなっているのでしょうか。Alqahtaniらはサウジアラビアの133箇所のICUの早期離床状況を調査しました。早期離床の定義はICU入室2-5日以内の端坐位以上の離床と定義されております。早期離床ができているのは47%で、これは日本ともあまりかわらない程度な気がします。早期離床の阻害因子となっていたのは教育不足、ガイドラインやプロトコールの欠如、マンパワーの欠如のようでした。
ここは日本と少し異なるかもしれません。日本は離床教育ガイドライン、プロトコール、日本離床学会の教育など非常に充実していますので、国によって離床阻害因子は変わってくるかもしれません。しかし、文化や宗教を超えて、離床が重要であるという思いは同じようです。それぞれの施設で離床阻害因子を把握して、離床目指していきましょう。明日の医療はもっとよくなります！
文献リンク
Early mobilization of mechanically ventilated ICU patients in Saudi Arabia
: Results of an ICU-wide national surveyhttps:
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0147956322001716
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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https://www.rishou.org/seminar/basic/k02-2022#/