日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【問題はどこ?】足関節骨折後の歩行障害の特徴

足関節骨折によって歩行がうまくできない患者さんを経験しますが、どのような問題があり、どこに介入すべきか悩むことはありませんか?

そんな足関節骨折後の歩行障害について、興味深い報告が届きました。この研究では足関節骨折の患者さんに対して、赤外線センサーを使用して、歩行の状態を詳細に調査しています。その結果、足関節骨折後の患者さんの歩行は、歩幅・歩行速度・患側足の設置時間の減少と、体幹の動きの非対称性が特徴的ということわかり、その原因は、足関節の関節可動域制限、痛み、腫脹、筋力低下、固有感覚の低下などが考えられるということです。足関節骨折後の歩行障害全体の特徴は押さえつつ、個々の障害の原因に対するアプローチが大切だと感じる研究です。

下記原典では、詳細な歩行分析の結果をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Marta Mirando et al. Gait Alterations in Adults after Ankle Fracture: A Systematic Review. Diagnostics (Basel). 2022 Jan 14;12(1):199.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8774579/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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