日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【安全に介入できる?】糖尿病性足病変に対する積極的アプローチ

糖尿病患者さんの離床やアプローチは、様々な合併症があり安全にできるのか不安に思うことはないでしょうか。

そんな糖尿病患者さんのアプローチの安全性について、参考になる報告が届きました。この研究では、寛解期の糖尿病性足病変のある患者さんに対して、可動域エクササイズ・筋トレ・ウォーキングなど積極的な運動を12週間実施し、安全性と効果を調査しています。その結果、積極的な運動は、足病変の悪化・再発リスクを高めることなく、柔軟性と筋力を有意に改善したということです。糖尿病患者さんであっても、リスク管理を十分行い、積極的に改善を目指してアプローチを検討すべきだと感じる研究です。

下記原典では、アプローチの開始基準や具体的なアプローチ内容を写真付きでみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Eliška Vrátná et al. Effects of a 12-Week Interventional Exercise Programme on Muscle Strength, Mobility and Fitness in Patients With Diabetic Foot in Remission. Front Endocrinol (Lausanne). 2022 Jul 5;13:869128.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9294221/

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臓器障害の病態と治療戦略を極める 糖尿病・酸塩基平衡 編
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