
脳梗塞を発症する要因の一つに心房細動(AF)がありますが、中でも発見が難しい発作性心房細動(PAF)について、興味深い報告がありました。
Pascasioらは、入院時や既往に心房細動がない脳梗塞患者さんに対して、年齢やNT-proBNP、左房経拡大など7項目からなるPAFの予測スコアを用いて、PAFの発症を予測できるかを調査しています。その結果、7項目のスコアのうち、5項目以上当てはまる患者は、83%の感度でPAFを予測できたということです。PAFは脳梗塞の再発リスクとなるので、離床前にリスクの高い症例を把握することは、重要なリスク管理だと感じる研究です。
下記原典では、スコアの項目の詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Laura Amaya Pascasio et al. Development of a Score to Predict the Paroxysmal Atrial Fibrillation in Stroke Patients: The Screening for Atrial Fibrillation Scale. Front Neurol. 2022 Jun 28;13:900582.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9274122/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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