日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【変動がポイント!】心不全患者さんの改善予測に有用なパラメータとは

心不全患者さんの機能改善にはどんな介入が有用なのか、臨床で悩むことはないでしょうか。

そんな心不全患者さんの機能改善について、参考になる報告がドイツから届きました。Hillmannらは、心不全患者さんに4か月間ウェアラブル端末をつけてもらい、心拍変動(HRV)と、心機能(LVEF)の改善との関連を調査しています。心拍変動とはリラックスしているときと活動時の心拍数の振れ幅のことで、心拍変動が高いほどストレスが低い状態といわれています。その結果、心拍変動(HRV)が大きいことが、3カ月後に心機能改善(LVEF 10% 以上情報)に関連することがわかったということです。心不全患者さんの心機能改善のためには、心拍変動が大きくなる、離床や活動と睡眠など休息のアンバランスに適応しなければならないと感じる研究です。

下記原典では、各パラメータの詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Henrike Aenne Katrin Hillmann et al. Feasibility and First Results of Heart Failure Monitoring Using the Wearable Cardioverter-Defibrillator in Newly Diagnosed Heart Failure with Reduced Ejection Fraction. Sensors (Basel). 2021 Nov 23;21(23):7798.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8659567/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。