
肝不全の患者さんでも、フレイル対策が重要といわれていますが、離床やケアがどのくらい効果があるの?と疑問に感じたことはありませんか。肝不全患者さんに対するアプローチについて、参考になる報告が届きました。この研究では、肝移植を控えた肝不全患者さんに対して、筋力トレーニングや有酸素運動を訪問指導で実施した効果を調査しています。その結果、月3回以上訪問指導が入ると、肝不全患者さんのフレイル指数と生存率を改善する可能性があるとしています。肝不全患者さんは、介入によるリスクも高い症例ですが、看護師やリハスタッフのリスク管理下で活動を促す重要性を感じる研究です。
下記原典では、アプローチの詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Fei-Pi Lin et al. Prehabilitation-Driven Changes in Frailty Metrics Predict Mortality in Patients With Advanced Liver Disease. Am J Gastroenterol. 2021 Oct 1;116(10):2105-2117.
https://journals.lww.com/ajg/Abstract/2021/10000/Prehabilitation_Driven_Changes_in_Frailty_Metrics.26.aspx
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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