日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【遠隔 vs 外来】COPD患者のフォローアップに有効なのは?

慢性呼吸不全(COPD)の患者さんに離床や運動を継続して欲しいけれど、なかなか続かない・・・と悩んでいませんか?そんなCOPD患者さんの運動について、興味深い報告がデンマークから届きました。

Hansenらは、COPD患者さんの運動のフォローアップとして、ビデオ通話による遠隔指導週3回と、外来リハビリ週2回のどちらが有効かを調査しています。その結果、遠隔指導と外来リハビリの比較では、6分間歩行や1日の歩数には差がありませんでしたが、22週のフォローアップでは外来リハビリより遠隔指導で継続率が高かったということです。COPDに対する呼吸リハビリテーションは有効ですが、継続には遠隔・外来通院と本人のニーズに合った方法が選択できると、実施率の向上につながると感じる研究です。

下記原典では、遠隔指導・外来リハビリでの介入内容の詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Henrik Hansen et al. Supervised pulmonary tele-rehabilitation versus pulmonary rehabilitation in severe COPD. Thorax. 2020 May;75(5):413-421.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7231436/#SP1

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。