日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【離床で変わる!】脊髄損傷の運動障害に対する最新アプローチ

脊髄損傷の運動障害に対してどのようにアプローチすればよいか悩むことはありませんか?そんな、脊髄損傷のアプローチについて興味深い報告がありました。この研究では、自立立位ができない慢性脊髄損傷の患者さんに対して、経皮的電気刺激治療を用いて立位訓練を行った効果を調査しています。その結果、週3回、12回の立位練習と繰り返した結果、筋活動が改善し、立位介助量軽減効果が認められたということです。硬膜外刺激によっても同様の効果が得られるといわれていますが、非侵襲的に運動機能を改善できる可能性のある、素晴らしい研究だと感じます。

下記原典では、補足資料から実際のアプローチの動画をみることができ参考になります。是非、ご覧ください。

Dimitry G Sayenko et al. Self-Assisted Standing Enabled by Non-Invasive Spinal Stimulation after Spinal Cord Injury J Neurotrauma. 2019 May 1;36(9):1435-1450.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6482915/#SD1

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。