日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【深部がポイント!】変形性膝関節症の疼痛に対する最新アプローチ

変形性膝関節症の患者さんの離床やADL改善には、疼痛が問題で思うように進まず悩むことはありませんか?そんな、変形性膝関節症の疼痛に対する新しいアプローチが報告されました。この研究では、変形性膝関節症の疼痛に対する深部温熱療法を実施し、その効果を調査しています。

深部温熱療法は、専用の機器で関節深部を温める治療で、関節内の深部組織の炎症抑制や、軟骨の障害を予防する効果が期待されます。研究結果では、深部温熱療法を実施して、有意に疼痛が軽減したということです。変形性膝関節症の疼痛に対して、深部組織の温熱療法を実施することで、離床やADLの改善がスムーズに進むことが期待されます。

下記原典では、深部温熱療法の具体的な実施方法についてみることができ参考になります。是非、ご覧ください。

Kazuhiro Harada et al. Efficacy of a Deep Thermal Therapy System for Osteoarthritis of the Knee. J Nippon Med Sch. 2021 Sep 1;88(4):335-341.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnms/88/4/88_JNMS.2021_88-505/_pdf/-char/en

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。