日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【ポイントは口!】COPD患者さんのサルコペニアを予測するワザ

慢性呼吸不全(COPD)の患者さんは、呼吸障害だけではなく、栄養障害やサルコペニアの合併が臨床で問題となります。そんな、COPD患者さんのサルコペニア評価について参考になる報告がありました。この研究では、COPD患者さんのサルコペニアと舌圧の関連を調査しています。その結果、舌圧とサルコペニアの評価スケールは有意に相関していて、舌圧が弱いほどサルコペニアや嚥下障害のリスクが高いとしています。COPD患者さんでは、栄養・嚥下・筋力のアセスメントが重要ですが、簡便な舌圧の評価が有用だと感じる研究です。

下記原典では、実際の舌圧評価とその結果をみることができ参考になります。是非、ご覧ください。

Ryuji Sugiya et al. Decreased Tongue Strength is Related to Skeletal Muscle Mass in COPD Patients. Dysphagia. 2022 Jun;37(3):636-643.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8149139/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。