
慢性腎臓病の患者さんが運動を行うと、タンパク尿が増えるなどのリスクがあってなかなか介入できないと悩んでいませんか?そんな、慢性腎臓病患者さんに対するアプローチについて、参考になる報告がスペインから届きました。Villanegoらは、慢性腎臓病患者さんに対する運動アプローチを検討した、21の論文を分析し、慢性腎臓病患者さんへの運動の安全性と効果を調査しています。
その結果、有酸素運動や低強度の筋力トレーニングは、腎機能を悪化することなく安全に実施が可能で、運動機能とQOLの改善が得られるということです。ハイリスクな病態でも、リスク管理と介入内容を工夫することで、改善につなげることができると感じる研究です。
下記原典では、具体的な介入内容を詳細にみることができ参考になります。是非、ご覧ください。
Florentino Villanego et al. Impact of physical exercise in patients with chronic kidney disease. Nefrologia. May-Jun 2020;40(3):237-252.
https://tinyurl.com/2nzegpxu
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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