日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【精神症状にも効果的!】早期離床が退院後に与える影響

重症な患者さんは、退院後にも身体的・精神的後遺症(PICS)に苦しむことがあります。そんな、PICSと離床の関連について、当会代表の曷川らが参加する研究グループから、素晴らしい成果が報告されました。この研究では、急性期にICUで早期離床を行った患者さんの、退院3カ月後の精神機能について調査しています。その結果、早期離床は、退院3月後の不安やうつなどの、精神症状の発生の減少に大きく関与していることを突きとめました。退院後の長期的な障害の軽減を目指して、早期から離床に取り組む重要性を感じる研究です。

下記原典では、介入のプロトコルなど全文フリーで見ることができるので、是非、ご覧ください。

Shinichi Watanabe et al. Association between Early Mobilization in the ICU and Psychiatric Symptoms after Surviving a Critical Illness: A Multi-Center Prospective Cohort Study. J Clin Med. 2022 May 5;11(9):2587.
https://www.mdpi.com/2077-0383/11/9/2587

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。