日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【10の戦略!】早期離床を進めるためのヒント

重症患者さんに対する早期離床は、身体機能やQOLの改善、在院日数の減少に効果が認められていますが、早期離床を実現するために必要なことは、施設や病棟単位で異なると考えられます。

そんな、早期離床を推進するための施設ごとの違いについて、参考になる報告がオーストラリアから届きました。Hodgsonらは、過去10年の離床に関する40を超える研究を分析し、早期離床を推進するための10のステップを提案しています。ステップは、離床チーム形成や離床基準の作成から始まり、後半では、機器の準備や患者さんの好みの理解など、臨床ならではのステップが含まれています。

先行研究や多施設のやり方を真似するだけではなく、自施設の課題や特徴にあった取り組みを行うことが重要と感じる研究です。下記原典では、10ステップの詳細な情報をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Carol L Hodgson et al. Ten strategies to optimize early mobilization and rehabilitation in intensive care. Crit Care. 2021 Sep 3;25(1):324.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8414658/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。