日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【この3つに着目!】人工呼吸器装着患者さんの離床を進めるヒント

人工呼吸器装着患者さんの離床は大事だとわかっていながら、なかなか他のスタッフに離床が浸透しないと悩んでいませんか?そんな人工呼吸器装着患者さんの離床を促進するために、ヒントとなる報告がイギリスから届きました。

Clarissa らは、人工呼吸器装着患者さんの離床を実行している多職種のスタッフに、インタビュー調査を行い、人工呼吸器装着患者さんの離床を行う上で、障壁(バリア)や促進する要因について質的に調査しています。その結果、人工呼吸器装着患者さんの離床を促進するには、「患者さんの状態を把握すること」「患者さんの安全を保障すること」「多職種が役割を理解して離床の実施ができること」の3つが大切だということです。

人工呼吸器装着患者さんの離床には、人工呼吸器の知識はもちろん重要ですが、患者さんのアセスメントやチームで取り組むことも重要だと感じる研究です。下記原典では、3つの要因に具体的にどのような内容が含まれるのか、細かい内容を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Catherine Clarissa et al. A Constructivist Grounded Theory of Staff Experiences Relating to Early Mobilisation of Mechanically Ventilated Patients in Intensive Care. Glob Qual Nurs Res. 2022.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8874193/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。