日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【現状のベストはなにか?】脳卒中患者さんの早期離床に関する最新情報

脳卒中患者さんは、発症後できるだけ早い時期から離床をすべきといわれていますが、どのくらいの時期が安全で効果的かは不明です。そんな、脳卒中患者さんの早期離床について、興味深い報告がありました。Mirandaらは、脳卒中患者さんの早期離床に関わる過去の論文について、最近(2020年以降)発表されたものを含む、476件を調査し、早期離床の最適なタイミングや、介入時間・内容について調査しています。

その結果、発症後24時間以降の早期離床は安全で効果的である可能性があり、離床の時間は15~45分、内容は、座位・立位・歩行が機能回復に有効であるとしています。脳卒中患者さんの安全な離床のタイミングについては、まだ議論の余地がありますが、最新の情報も参考に、安全なタイミングや時間での離床を目指すべきだと感じる研究です。

下記原典では、詳細な介入内容と推奨される離床頻度についても言及しており、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Jeéssica Mariana de Aquino Miranda et al. Early mobilization in acute stroke phase: a systematic review. Top Stroke Rehabil. 2021 Dec 20;1-12.
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/10749357.2021.2008595?journalCode=ytsr20

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。