
整形術後にも離床は重要ですが、歩行の練習が予後に与える影響は十分わかっていません。
そんな、整形術後の歩行練習に関して、興味深い報告がアメリカから届きました。
Gannon らは、股関節半関節形成術後の早期から離床した患者さんについて、
退院までの歩行可否と、退院1年後の死亡率について調査しています。
その結果、退院までに歩行を獲得することで、
1年後の死亡リスクが、なんと43%も低下することがわかったということです。
術後にただ離床するだけではなく、歩行獲得を意識したアプローチの重要性を感じる研究です。
下記原典では、術後離床のタイミングや頻度、安全性に関する情報も見ることができ、
とても参考になります。
是非、ご覧ください。
Nicholas P Gannon et al. Does Inpatient Mobilization Predict 1-Year Mortality After Femoral Neck Fracture Treated With Hemiarthroplasty? J Orthop Trauma. 2022 Feb 1;36(2):98-103.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35061652/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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