日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【超音波だけで判断はキケン!頸動脈狭窄患者さんの離床のリスク管理】

脳卒中患者さんの離床のリスク管理として、頸動脈狭窄の超音波所見は参考になります。そんな、頸動脈狭窄の超音波検査について参考になる報告がありました。この研究では、頸動脈狭窄を超音波検査で適切に評価が可能か調査しています。その結果、頸動脈狭窄の完全閉塞は超音波でも検出可能であるものの、50%~80%程度の頸動脈狭窄では、検出率が完全閉塞より約6割劣るということです。臨床では、超音波のみで頸動脈狭窄を判断せずに、フィジカルアセスメントと併せた離床のリスク管理が重要だと感じる研究です。

下記原典では、頸動脈検査における超音波のメリットと限界についてわかりやすくまとめてあり、参考になります。是非、ご覧ください。

Seyed Farzad Maroufi et al. Comparison of Doppler Ultrasound and Digital Subtraction Angiography in extracranial stenosis. Ann Med Surg (Lond). 2021 Dec 21;74:103202.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8761599/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。