
心疾患の患者さんに対して、離床や心臓リハビリテーションは有効ですが、継続が難しく、途中で中断(ドロップアウト)してしまう人もいます。
そんな、ドロップアウトの要因に目を向けた興味深い報告が、オーストラリアから届きました。Rao らは、心疾患発症後に離床を含む心臓リハビリテーションプログラムを受け、途中でドロップアウトした人の特徴について調査しています。その結果、ドロップアウトする要因には、喫煙、肥満、座りがちな生活習慣などが関わっていることがわかりました。ドロップアウトリスクがある患者さんでは、リスク因子にあった、個別性のある支援が必要だと感じる研究です。
下記原典では、上記以外のドロップアウトのリスク因子を全てみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Angela Rao et al. The Role of Lifestyle and Cardiovascular Risk Factors in Dropout From an Australian Cardiac Rehabilitation Program. A Longitudinal Cohort Study. Heart Lung Circ. 2021 Dec;30(12):1891-1900.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34219025/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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