日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【頭痛だけではない!くも膜下出血後にマークすべき問題とは】

くも膜下出血の患者さんは、頭痛と併せて倦怠感が強く、離床に難渋することがあります。そんな、くも膜下出血後の倦怠感について、参考になる報告がノルウェーから届きました。Western らは、くも膜下出血後の患者さんについて、倦怠感が関連する要因について調査しています。その結果、倦怠感は抑うつと不安を強い関連があり、倦怠感があると、有意にQOLの低下が見られることがわかったというのです。くも膜下出血後には、頭痛や嘔吐、脳血管攣縮に注意しがちですが、精神障害にも配慮し、専門的アプローチが重要だと感じる研究です。

下記原典では、実際の倦怠感や精神機能のアセスメントの詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Elin Western et al. Fatigue After Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage: Clinical Characteristics and Associated Factors in Patients With Good Outcome. Front Behav Neurosci. 2021 May 12;15:633616.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8149596/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。