日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【バンドルによる呼吸ケアが有用!肺炎時のアプローチ~看護師の重要性~】

高齢者の肺炎は重症化リスクが高いため、集中的にケア・アプローチが必要となります。そんな、高齢者肺炎に対する離床・呼吸ケアについて、興味深い報告が届きました。この研究では、看護師が参加した、呼吸治療のバンドルアプローチの導入効果を検討しています。このバンドルアプローチは、離床・体位変換のほか、胸部レントゲンなどの呼吸アセスメント、さらに、人工呼吸器や鎮静の管理から離脱までを包括的に行うものです。その結果、看護師が参加した、呼吸治療のバンドルアプローチの導入によって、人工呼吸器装着期間を減少やICUでの死亡率を減少する可能性を認めたというのです。肺炎へのアプローチは、多職種の関わりが基本ですが、中でも24時間患者の近くにいる看護師の介入が重要だと感じる研究です。

下記原典では、バンドルアプローチの詳細な介入内容をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Jianhua Sun et al. Implementation of Nurse-Led, Goal-Directed Lung Physiotherapy for Older Patients With Sepsis and Pneumonia in the ICU. Front Med (Lausanne). 2021 Nov 22;8:753620.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8647879/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。