重症患者さんに起こる、 ICU関連筋力低下（ICU-AW）の対策は、予後の改善に重要といわれています。そんな、ICU-AWに対するバンドルアプローチの素晴らしい成果が、日本の病院から報告されました。この研究では、IGREENケアバンドルという、離床・電気刺激・高たんぱくの栄養アプローチのプロトコルを導入した効果を検討しています。その結果、IGREENケアバンドルの導入によって、筋萎縮を有意に予防することができ、座位以上の離床に早く進めることができたということです。単独では効果が期待できないアプローチでも、組み合わせて対策することで、重症患者さんの改善につなげることができると感じる研究です。
下記原典では、IGREENケアバンドルのプロトコルをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Hidehiko Nakano et al. Novel protocol combining physical and nutrition therapies, Intensive Goal-directed REhabilitation with Electrical muscle stimulation and Nutrition (IGREEN) care bundle. Crit Care. 2021; 25: 415.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8645074/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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