日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【嚥下障害の発生リスクを予測!】マークすべき14日

COVID-19の重症例では、回復後にも様々な後遺症が残り、その後の生活への影響が問題となっています。

そんな、COVID-19と嚥下障害の関連について、参考になる報告がありました。Laguna らは、COVID-19重症患者さんの嚥下障害について、嚥下障害の発生と関係する要因を調査しています。その結果、嚥下障害の発生には、14日程度の長期人工呼吸器装着と気管切開が有意に関連していることがわかったというのです。人工呼吸器装着期間が長い患者さんは、抜管前から嚥下の間接訓練など、早めの対策が重要と感じる研究です。

下記原典では、嚥下障害の発生率や人工呼吸器以外の要因との関連もみることができます。是非、ご覧ください。

Luisa Bordejé Laguna et al. Dysphagia and mechanical ventilation in SARS-COV-2 pneumonia. Clin Nutr. 2021 Nov 23;S0261-5614(21)00527-6.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8608682/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。