日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【2重3重の効果を生む!心不全患者さんの離床にプラスアルファのススメ】

慢性心不全患者さんでは、離床や心臓リハビリテーションが重要ですが、同時に栄養状態の改善も必要となります。

慢性心不全患者さんの離床と栄養について、興味深い報告がありました。この研究では、慢性心不全患者さんに対して、離床や運動に加えて、タンパク質の補助食品を付加した効果を調査しています。その結果、タンパク質の補助食品を付加することで、離床だけよりも栄養状態と歩行能力が有意に改善したということです。離床の効果を最大限引き出すために、栄養とのコラボが欠かせないと感じる研究です。

下記原典では、補助食品や栄養状態変化の詳細を見ることができ参考になります。是非、ご覧ください。

Kozo Hotta et al. The Effects of an Oral Nutritional Supplement with Whey Peptides and Branched-Chain Amino Acids for Cardiac Rehabilitation of Patients with Chronic Heart Failure. Int Heart J
. 2021 Nov 30;62(6):1342-1347.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ihj/62/6/62_21-102/_pdf/-char/en

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。