日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【え、こんなに減るの?在宅酸素療法患者さんアセスメントのポイント】

在宅酸素療法を受けている方は、活動性の低下から、筋力低下や低栄養を起こしやすいことが問題です。そんな、在宅酸素療法を受けている方の、栄養アセスメントに関する興味深い報告が届きました。

この研究では、慢性呼吸不全(COPD)や間質性肺炎で長期に在宅酸素療法を受けている方の、6か月間の体重とアルブミンの変化を調査しています。その結果、多くの方で体重が6カ月後の3kg以上減少していたというのです。在宅酸素療法を受けている方では、短期間で体重減少を示すことから、筋力低下や低栄養の対策を早めに行うべきと感じる研究です。

下記原典では、疾患別の体重・アルブミンの推移をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Naomi Kayauchi et al. Changes in Body Weight and Serum Albumin Levels in Patients Requiring Home Long-term Oxygen Therapy. Asian Pac Isl Nurs J. 2021;5(4):199-206.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7993891/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。